Superb は従来の NAG バルブとはなにが違うのか?
従来型の内部バルブは常にフルストローク状態であり、ストローク幅によってグレード分け
された 3 種類の中から用途や走行スタイルに合わせてお客様に選んでいただいておりました。
2011 年、”ストローク幅を可変式にすることで、常に増減し続けるブローバイガス量に
あわせた減圧量の調整を可能にする” という発想のもと、Superb を開発いたしました。

バルブが閉じている状態。
スプリングはバルブとつながっていないので初期荷重はかからない。

ブローバイガス少量
(低回転時)
スプリングに当たることにより
ストロークは小さく規制される。

ブローバイガス多量
(高回転、加速時)
高い排出圧によりスプリングが押され
てストロークはさらに増大する。
Superb は、スロットル開度とケース内圧の増加量に合わせてエンブレの効きを適度に保つよう設計されており、”高性能化” と “乗りやすさの向上”、この 2 つの相反する特性を従来型のコンパクトさを損なうことなく両立させました。まさにタイプ別に分かれていたNAG バルブそれぞれの ”いいとこ取り” をした仕様となっているのです。
また、従来型より採用しているスライドバルブは、高性能化のためにストローク幅を大きく設計した Race 仕様などの場合、装着角度に制限が出ることがありました。
Superb は初期ストロークを少なく設定したことで、取り付け角度を選ばずご使用いただけます。

Race系ストローク大
Superb可変ストローク
natural,sports系ストローク小
エマルションとはエンジン内部の空気中の水蒸気が結露し、オイルミストと混じってマヨネーズ状に乳化したもので、バルブ内部に溜まると動作性を損なわせる厄介な存在です。
結露はエンジンが冷えている時ほど発生しやすくなり、本来ならエンジンの熱で温められて再び水蒸気として外に排出されていくはずが、蒸発し始める前にエンジンを止めてしまう事も少なくないために、バルブ内への付着を防止しきれず、定期的な清掃が必要なのが実情でした。
4 輪の場合、その対策として純正 PCV の機能を生かした NAG バルブ専用セパレーターを装着し、バルブ側面の吸出し口から、スロットル開度に合わせて内部の水蒸気の吸い出しを行い、乾いた空気と入れ替えることで可動部周りのエマルションの発生と滞留を抑えます。また、2 輪では専用 T 字ジョイントで吸気系から負圧を取り出し、水蒸気を吸い出します。
この機構は清掃の頻度・動作不良のリスクを減少させ、Superb ではお客様に本製品を安心してお使い頂くために、標準的に備えられている機能です。

減圧だけではない、NAGバルブに搭載された技術
二重構造ボディ新型NAGバルブシューバーブ・フォースに採用!
新型NAGバルブ、シュパーブ・フォースに採用されている構造です。空気通路が二重と
なっており、PCVバルブが発生させる負圧をバイパスさせてコントロールする事によって
数多くのメリットが生み出されました。
効率向上
初動時のPCVバルプによる過度な負圧の影響がなくなり、NAGバルプの反応・作
動効率が向上しました。特にスタート時からの実用域の性能向上には驚くべきものがあります。
メンテナンスフリー化
NAGバルブを取付けるブリーザーホースは、エマルションと
言うオイル分が乳化したものが溜まりやすい部分です。エマルションはバルブの作動を阻害する
ため、エマルション除去機能は不可欠です。1999年に開発された初期のNAGバルプにはエマル
ション除去機能がなかったため頻繁なメンテナンスや清掃が必要でした。
その後2010年、エマルション対策機構が追加されましたが、二重構造ボディのNAGバルプでは、
バルブ内の換気がより活発となりエマルション除去機能が強化されて、従来製品よりさらに
メンテナンスフリー化が進んでいます
静音化
二重構造ボディは、バルブ開閉時に発生する圧力波を緩和します。
バルブの上流側と下流側をバイパスすることで、今まで発生していた空気の遮断による作動音
は従来品の半分ほどになりました。
かんたん装着
従来品ではエマルション除去機能として、専用PCVバルプや負圧ジョイント
など別体の部品を取り付けNAGバルプに配管する必要があり装着が難しい車両もありました。
二重構造ボディの新型NAGバルプではエマルション除去機能を本体に内蔵しているので
構成部品も少なくなり取付が容易になりました。
基本的にはブリーザーホース途中にNAGバルプを割り込ませるだけで取付は完了します。
ブ

可変ストロークバルブ高性能と扱いやすさの両立!
初期のNAGバルプは常にフルストロークで作動し、ストローク量の設定によって性能、特性がグレードとして別れていました。「常に変化するブローバイガス量にあわせたストローク自動課整,排出量にあわせた性能を可能にできないか」という発想のもと、可変ストロークバルブは開発されました。
可変ストロークバルプは、スロットル開度とケース内圧の増加量にあわせて、エンジンプレーキの効きを過度に保つように設計されており、”レース仕様の高性能どど乗りやすさの向上、この2つの相反する特性を従来型のコンパクトさをを損なうことなく両立させをした。今まで街乗り用、レース用とグレード別に分かれていたNAGバルプそれぞれの”いいとこ取り”をした仕様となりました。
可変ストロークバルブは日来製品のシュパーブ、そして新型のシュパーブ・フォースに採用されています。

バルブが閉じている状態。
スプリングはバルブとつながっていないので初期荷重はかからない。

ブローバイガス少量(低回転時)
ストロークは小さく規制される。
押されてストロークはさらに増大する。

ブローバイガス多量(高回転、加速時)
高い排出圧によりスプリングが押されてストロークはさらに増大する。
初期のNAGバルプでは、高性能化をはかるためにストローク量を大きくすると、スライドバルブが戻りにくくなるため、取付方向に制限を設けていました。可変ストロークバルプを採用している現在のNAGバルプでは規制スプリングによって初期ストロークを小さく設定できるため、取付角度を選ばずどのような向きでも装着できるようになっています。
より長く安心してご使用していただくための技術
エマルション対策機能メンテナンスフリーを実現!
エンジンが冷えると、エンジン内の空気中の水分の結露が生じます。この水分はエンジンが始動すると熱せら
れて水蒸気となり外部に排出されるのですが、走行距離の短いチョイ乗りのように水分が蒸発する前にエンジ
ンを止めてしまう事が多かったり、エンジンが暖まりきっていなくて温度が低いところがあるとそこで再結露して
しまい、水分は溜まっていってしまうこととなります。
この水分がオイル成分と混ざって乳化を起こし、マヨネーズのような流動体(エマルション)となってしまいます。
オイルレベルゲージ穴やフィラーキャップの裏側など比較的温度が低めの箇所は、よく水滴やエマルションが
付きやすい場所なのですが、NAGバルブを取付けるブリーザーホースも温度が低めで、エマルションがつきや
すい箇所です。
長い使用の中で、このエマルションがNAGバルブに付着し、バルブの動作を阻害してしまったり、詰まってしま
うことがありました。そのため旧来の製品ではエマルション除去のための定期的な清掃が不可欠でした。
また寒冷地においては、バルブに残った水分が凍結し動作不良をおこした事例もありました。
これらの事象に対応するべく開発されたのがエマルション対策機能です。
エマルション対策機能はエンジンの負圧の一部をNAGバルブ内に導き、最適な流量で強制換気をすることで
水分の除去とエマルションの付着を抑える機能です。これにより通常の使用でのメンテナンスフリー、
寒冷地での凍結防止を図っています。
エンジンの再始動が頻繁で、エマルションの発生しやすいハイブリッド車やアイドリングストップ車には必須の機能です。

結露したフィラーキャップ

エマルションがついた未対策NAGバルブ

旧来のエマルション対策機能は、PCVバルブを専用品に交換し、NAGバルブと負圧チューブで接続する必要がありました。
これは部品点数、装着の工数の増加をまねき、作業箇所がわかりにくい、狭いなど難しい作業を強いることとなりました。
新型バルブ、シュパーブ・フォースに搭載された新エマルション対策機能では、バルブ内の換気量が増えたことによる機能の
強化に加え、装着が簡単になりました。部品はNAGバルブ本体だけ、これをブリーザーホースに接続するだけという 簡単さ 、
機械に詳しくない方でも、安心してお使いいただけます。
PCVバルブとNAGバルブ
PCVバルブは低回転の吸気系負圧を利用して、通常の排出時とは逆にエアークリーナー側から空気をクランクケース内に導くことでクランクケース内部の換気を行い、オイルの劣化を防ぐという役目を持っています。
(負圧でクランクケースの空気を吸引するなどNAGバルブと似た機能を持っていますが、高負荷時には閉じてしまうこと、PCVバルブの穴の径が1~1.5ミリと小さく吸引量が少ないため、NAGバルブの代用ができるほどの減圧機能はありません。)
NAGバルブ旧来モデルでは、PCVバルブを専用品に交換して負圧を取り出していましたが、新型(シュパーブ・フォース)では、二重構造ボディとし、直接負圧をバルブ内に通す事で強制換気を成立させました。
二重構造ボディを採用したことで、バルブの上流/下流の圧力差を緩和でき、その相乗効果によってブローバイガス圧増加時に
対するバルブの反応を向上させることにもなりました。